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自閉症とは

自閉症とは、脳の中枢神経に何らかの先天的な問題があり、社会性や他者とのコミュニケーション能力の発達が遅滞する発達障害の一種です。

自閉症の障害者には、知的能力の低い人も高い人もいますが、自閉症者の約70%に知的障害があります。知的障害のない自閉症を「高機能自閉症」、知的障害がなく、ことばの理解と発達に遅れのない自閉症を「アスペルガー症候群」といいます。また、一部の自閉症児者には、カレンダーも見ずに特定の日の曜日を答えたり、驚異的な記憶力を有しているなど、いわゆるサヴァン症候群と呼ばれる特異な能力がある場合もあります。

自閉症の具体的な原因はわかっていませんが、近年自閉症の発病が増加していることから、自閉症の発病には、些細な遺伝子の変化と環境的要素が複雑に絡んでいると考えられています。いずれにしろ、はっきりとした原因がわからないため、根本的な治療法はありません。

自閉症対しては、早期発見・早期療育によって社会的に自立する力を育てることが大切となってきます。

一方、自閉症には独自の共通した障害特徴があります。しかし、その特徴の現れ方の程度には個人差があり、特徴が強く現れたり軽減したり、ときには全く見られなくなったりもします。そのため、一人ひとりの障害特徴の現れ方を理解することが大切です。

自閉症の主な障害としては、次のような場合が挙げられます。

・言葉の発達が遅れたり、おうむ返し(相手が言ったことをそのまま言うこと)が目立つ。また、相手との情緒的交流ができず、コミュニケーションがうまくとれない。

・視線を合わせない、体に触れられたり手をつなぐことを極度に嫌う、話しかけても反応を示さない。

・特定の音や声に過敏に反応し、強い不安感をもったりする。

・特定の物や行動、出来事に対して極度にこだわり、環境の変化、スケジュールの突然の変更、突発的な出来事などの変化を嫌がる。

・時間の流れを理解することが難しく、待つことが苦痛。

・自分の周囲の環境や状況を理解できず、道路で車を怖がらない、高い所に平気で登るなど危険なことをしてしまうこともある。また、慣れない場面には大変な不安や混乱を感じる。

・要求が伝わらなかったり、強い嫌悪感やストレスを感じたときなどにパニック(大声を出すなど)に陥ったり、自傷行為や周囲へ八つ当たりをすることがある。

以上のような自閉症児・者に現れる言動は、本人の意識的な行為ではなく、脳の器質的障害からくるものです。問題ある行動に対しては、本人に対する日頃からの適切なケアや、効果的なサポートがあれば十分防ぐことができ、軽減することもできるでしょう。

 
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